【“AIが描く時代”に その絵を描くのがあなたである理由 】
- hal665
- 7月12日
- 読了時間: 2分
更新日:7月16日

電車の中で、目に留まった献血ポスター
電車に揺られていたある日、目の前に貼られていた献血のポスターにふと目が留まりました。
若い女性が、こちらに手を差し出すようなポーズで立っています。凛々しさの中に口もとには、少しだけ微笑みをたたえている。背景も含めて、全体的に親しみやすくて、力強さも備えた雰囲気。いかにも「広告的に整った」魅力的なビジュアルでした。
……ですが、よく見ると、なんとなく“違和感”がある。
人物の描き込み、ポーズ、表情、背景の処理。そのバランスの“違和感”に、クリエイティブの現場にいる身としてピンときました。
「これ、もしかしてAIで作られてる?」
気になって調べてみたところ、案の定、このポスター、人物も背景もAI生成。しかも、女性のイラストはAIで生成された後、イラストのストックサイトで販売されており、おそらくそれを購入してそのまま使われているものでした。
──正直、驚きました。
広告や公共系ポスターなど、いわゆる「実務の現場」にはもう少し時間がかかるだろうと思っていたのですが、すでにこんなにも自然に、当たり前のように使われている。そのスピード感に、驚きを隠せません。
ここであらためて思ったのは、「名前が出ない仕事」には、AIがどんどん進出していくという現実。
匿名で、個性を求められない、「それっぽい」イラストやビジュアルが必要な場面では、AIが便利に、そして効率的に“それ”を描いてしまいます。
でも、
「○○風」はAIに描けるけれど、「○○さんが描いたもの」はAIには描けない。
つまり、これからのクリエイターにとっては、「誰が描いたか」が、作品の一部になる時代が来たということだと思うのです。
自分の名前で、自分のスタイルで、自分の視点で世界を切り取っていく。
それがなければ、「AIでよくない?」と言われる現場が、これからどんどん増えていく。
BtoBでも、BtoCでも、「この人に頼みたい」と思わせる発信や関係づくりが、これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。
作品に、人柄や視点や経験がにじむ。そんな“人の体温”が感じられるクリエイションこそ、これからの時代に強く求められる気がしています。
AIが描ける時代に、「その絵があなたである意味」をどう作っていくか。その問いに、ひとりひとりが向き合うタイミングが、いま来ているのかもしれません。



























