【著作権?(1)新規でイラストを制作発注したら権利は誰に?】

オーダーイラストと、ストックイラストとの違いは?
最近はストックフォトのようにストックイラストも多く見受けられ、デザイン作業時に希望するイラストタッチやシーンが見つかればとても便利なものです。(※1)
これはイラストレーターが個人でイラストを無料配布している場合もありますが、多くはストックしたレンタルイラストとしてレンタル会社が有償販売しています。
(※1)ストックフォト・ストックイラストとは、事前に写真やイラストを制作し、大量に保管された作品を必要に応じてそれを求めるユーザーにレンタル販売するシステム。実際に制作する時間や費用を抑えることができる。
この有償ストックイラストは使用用途や期間など細かく制限されているものから、初期費用だけ支払えば比較的自由に使えるものまで様々です。
では、イラストをオーダーで新規に依頼して描き起こす場合の様々な権利はどうなるのでしょうか?
オーダーで依頼したイラストの権利は?
新規のオーダーで描き起こしたイラストは、別途著作権譲渡などの契約がなされていない限り、基本的に全ての権利はそれを描いたイラストレーターにあります。つまり依頼時に申告された使用用途以外や期間などの条件を超える場合は別途費用がかかります。
なぜ新規オーダーで発注したのに追加費用がかかるの?
というように思われる方もいるかもしれません。
オーダーで描いた場合も、基本的にはあくまでそのイラストをイラストレーターに描いてもらい、オーダーした側はそれを当初申告した範囲でのみ使用許諾をもらった、という解釈なのです。
これは当社のルールというわけではなく、著作権という法律上の権利で描き手が守られているからです。
お金を出して描いてもらったのに自分のものにならない!
ということになりますが、どうしても自分のものにしたい、という場合は別途著作権の譲渡を申し出る、という方法があります。ですが費用も当初の金額から数倍になる場合もありますので、使用許諾の範囲で使用するという方が費用は抑えられます。
しかし、、、広告をメインに仕事をされているイラストレーターは著作権譲渡をしない人が多い印象です。なぜでしょう? その理由は、つづく・・・。