【AIの画像に、なぜ「違和感」を感じるのか】その正体は?
更新日:6 日前

東京を拠点にイラストのエージェントとして25年以上のキャリアを持つ筆者が、クリエイターの皆さんに伝えたい記事をお届けしています。
最近、SNSを見ていると、AIで作られた画像が本当に増えました。
少し前までは「こんなものまでAIで作れるんだ」と驚いていたのに、今では珍しいものでもなくなっています。
それでも、AIで作られた画像を見て「なんか変だな」と感じることがあります。
AIに仕事を奪われる不安や、よく知らないものへの拒否感もあるでしょう。
でも、イラストの仕事をしている私としては、そこにはもうひとつ、「見る人の経験によって生まれる違和感」があるように思います。
AIの画像は、ぱっと見ればとてもきれいです。
ところが、イラストを仕事にしている人が見ると、肌の質感、手や指、光の方向、パースなど、細かなところが気になることがある。
長くイラストを見ているからこそ気づく、「なんとなく変」という感覚です。
これは最近、音楽生成AIを使っていても感じました。
私はイラストのプロですが、音楽については素人です。AIでジャズやピアノ曲などを作ってみると、作曲経験のない自分でも「すごい、楽しい」と素直に喜んでしまいます。
でも、音楽のプロが聴いたら、私にはわからない違和感があるのかもしれません。
そう考えると、AIのクオリティだけの問題ではないんですよね。
自分が経験してきた領域だからこそ、見えるものがある。
だからこそ、プロがAIを使う意味があると思っています。
AIに「いい感じのイラストを作って」とお願いして終わりではなく、こちらから詳細を指示して作り、その中から選び、違和感を見つけ、修正していく。
AIに作ってもらうのではなく、AIを使って、どう作るかを考える。
ここが、これからのクリエイティブでは重要になってくるのではないでしょうか。
そもそも、イラストの仕事とアートは、同じ「絵」というカテゴリーでも目的が違います。
広告やデザインにおけるイラストには、「誰に、何を、どう伝えるのか」という目的があります。
だからこそ、その目的に合った表現を選ぶことが大切です。
アクティーボも、これまで培ってきたイラストレーションの経験にAIという新しい道具を加え、制作の可能性を広げていきたいと考えています。
「誰に描いてもらうのか」「どんな表現にするのか」「AIをどこで使うのか」「人間がどこを判断するのか」
そうしたことまで含めて、クライアントの目的に合ったクリエイティブを考えていく。
AIが進化するほど、最後に必要になるのは、案を「作る力」だけではなく、「選ぶ力」「見る力」なのかもしれません。
アクティーボは、AIと人間、それぞれの得意な部分を組み合わせながら、これからのイラストレーションと広告クリエイティブを考えていきます。
























